中1の息子が東進の全国統一中学生テスト(以下、全統中)を受けてきました。
東進の塾生でなくても無料なうえ、詳細な成績表がもらえる点が魅力の模試です。
前回は中1部門にしましたが、今回は高校受験を見据えて全学年部門を選びました。
全統中は意外とマイナー?
ブログ界隈では全統中や全統小についてよく見かけるので、知名度の高い模試なのかと思っていました。
しかし、息子が全統中のため部活に遅れると先生に話したら。

部活の顧問の先生も、担任の先生も、全統中知らなかった!
何年も務めている公立中学校の先生たちは、全統中を知らないようでした。
だから全統中の日に毎回部活があるのか。
前回うけた2025年5月の中1部門の中1受験者数は12,311人。
今回うけた2025年10月の全学年部門の全受験者は12,333人、中1受験者数は316人。
中2部門を受けた人が全学年部門と同程度と仮定しても、受験者数は1学年当たり1.3万人くらいで意外と少ないですね。
AIさんによると、2025年度の全国の中学生の人数は約310万5,307人らしいから…300人に1人くらいしか受けていない計算ですね。
全統中は意外とマイナーなテストだったようです。
平均点から分かる中3生や中高一貫性との差
中1部門は学年別・都道府県別・学校区分別(中高一貫or国公立)の3種類でしたが、全学年部門はそれに全受験者という区分がプラスされて4種類の偏差値が出ています。

千葉県で全学年部門の中1部門を選んだのは、たったの25人…!少ないっ!
3教科は中1の中高一貫生の偏差値が高い
3教科合計の平均点を並べてみるとこんな感じ。
- 学年別(中1):377.1点
- 都道府県別(中1千葉):357.8点
- 学校区分別(中1国公立):338.8点
- 全受験者:364.3点
平均点が高い順に並べると中1>全受験者>中1千葉>中1国公立になり、意外なことに中1が最も平均点が高いです。
全学年部門を受ける中1は腕に自信のある上位層だから平均点が高いのでしょうか。
中1国公立が一番低いことから、中高一貫校に通っている子の学力は大幅に高いみたいですね。
英語は中3生の偏差値が高い
英語の平均点を並べてみるとこんな感じ。
- 学年別(中1):127.9点
- 都道府県別(中1千葉):122.7点
- 学校区分別(中1国公立):124.7点
- 全受験者:136.9点
英語は平均が136.9点の全受験者が最も高いため、全受験者の多くを占める中3生が最も偏差値が高いことが分かります。
次いで学年別(中1)>学校区分別(中1国公立)>都道府県別(中1千葉)の順になっています。
3年間かけて英語を学んだ中3生は、中1生よりもだいぶ英語力がありそうです。
うちの息子も、あと2年の間に文法を身に着けることで、英語力を高めたいところ。
数学は中1の偏差値が高い
数学の平均点を並べてみるとこんな感じ。
- 学年別(中1):122.4点
- 都道府県別(中1千葉):106.1点
- 学校区分別(中1国公立):99.5点
- 全受験者:107.8点
平均点が高い順に並べると中1>全受験者>中1千葉>中1国公立になり、3教科合計と同じ順番です。
全学年部門を選ぶ中1は、数学が得意な子が多そうですね。
うちも数検3級に合格して中学3年間の数学がザックリ終わっているから、全学年部門を受けることにしましたし。
マークミスで12点分落とした息子は、中1の数学の平均に至らず、足を引っ張ってしまっています。。。
国語は中1千葉の偏差値が高い
国語の平均点を並べてみるとこんな感じ。
- 学年別(中1):126.5点
- 都道府県別(中1千葉):129.0点
- 学校区分別(中1国公立):114.6点
- 全受験者:119.6点
国語は平均点が高い順に都道府県別(中1千葉)>学年別(中1)>全受験者>学校区分別(中1国公立)となっています。
全学年部門にした千葉の中1は国語が得意で、英語があまり得意ではないようですね。
母集団が少ないのでハッキリとは言えませんが、うちの息子は国語が苦手だから点数や順位が低いのではなく、周りの子の国語力が高いから相対的に低く見えていただけなのかもしれません。
高校ランク
高校ランクとしては一番上、最上位私立高校のところに★がついています。

英語128点、数学111点、国語123点、3教科359点以上が最上位私立高校のランクらしいのですが…
偏差値が各科目・3教科ともに54程度しかないのに、おかしいのでは?
中1の今、この成績だから、3年後には最上位の高校が受けられる可能性があるってことなのかな???
モチベアップのため?だいぶ甘くつけられていそうですね。
3教科偏差値や順位
息子の成績は全受検者の偏差値をみると「53<数学<国語<英語=3教科<55」と、全ての教科の偏差値と3教科合計がほぼ同じで54±1におさまっています。
前回の全統中の中1部門で70を超えた英語も、50台で平凡に埋もれています。
数学と英語は基礎<標準<難関の順に偏差値が高いし、偏差値だけではよく分からない結果でした。
ですが、全統中の結果は10ページにもわたる立派なレポートとなっていて、詳しく読んだことでなぜこの偏差値なのか、どうしたらよいかなどが分かりました。
英語の偏り
英語はものすごく偏りがあって、英文読解は全て100%のキレイな正三角形、文法は真ん中にキュッと小さい三角形になっています。

リスニングは難問の国語力を問われる問題で失点しています。
文法はほとんどがマークシートの恩恵での運による正解だから、偏差値が当てにならず。
他の子が落としがちな難関の読解が100%できているのと、運で文法も当たった問題があり、難関の偏差値が高く出たのでしょう。
息子は勉強らしい勉強が苦手なため、英語のかけ流し&多読&お遊びアプリで文法をせずに来たツケが、無視できない大きさになってしまっています。
中学生になってから文法も取り組んでるけれど、もっと文法をやらなければ。
数学は運とミスと
数学は、レポートすらあまり関係なくて…
なんというか、数学の偏差値が基礎<標準<難関の順だった理由なのですが。
基礎は、マークミスにより2問間違ったせいで、実力より低い偏差値がついたみたいです。
問題用紙にメモって来た答えは当たっていたので、純粋にマークミスによる失点です。(そのミス含めて今の息子の実力ではありますが。)
標準はたぶん実力相当の偏差値がついたみたいです。
そして難関なのですが、1問も分からなかったけれど、適当に書いた答えが正解。
実力の通りなら0点だったはずが、勘とマークシートに助けられて実力以上の点数をとったため偏差値が高くなり。
結果として、実力より低い偏差値の基礎<実力相応の標準<勘による正解のある難関となったみたいです。
数学の間違った問題は解説動画を1回見たら。

あー、わかったわかった!2度目は見ないからね!
本当に分かったのか?しつこくするとキレられるため、流しました。
学校の内容も図形に入るし、図形の演習を積みたいところです。
国語の実力がついてきた
国語は予想外に健闘しました。

苦手だった現代文読解も、Bのエリアにいます。
驚いたのは、学校でほとんどやっていない古文読解の点数が高かったことです。
思い当たるのは、夏休みに頑張ったZ会です。
古文や漢文が面白いと熱中していたため、習っていないはずなのに高得点に結びついたと思われます。
夏休みにコンスタントに頑張っただけ、国語力がついたみたいで嬉しいです。
前回の中1部門を受けた時の結果はこちらです。



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