「塾なしだけれど、もし塾に入ったらどのくらいの位置?」
「早稲田アカデミーの特訓クラス選抜試験って、塾なしでも受かるの?」
「Tクラス合格の目安となる偏差値や平均点はどのくらい?」
中学1年生の息子が、塾に通わず自宅学習のみで早稲田アカデミー(以下早稲アカ)の特訓クラス選抜試験(以下T選)に挑戦したとき、こんな疑問を持っていました。
結果から言うと、塾なしでも11月と1月の2回連続で合格を勝ち取ることができ、位置は真ん中くらいでした。
この記事では、実際に受験してわかった以下の内容を数値データ付きで詳しく公開します。
- T選の合格ボーダー(基準点)と倍率のリアル
- 各教科の平均点と難易度の傾向
- 【神対応】外部生でも貰えた「無料対策プリント」の活用法
- 塾なし合格を支えたZ会や市販教材の使い分け
「塾なしで特訓選抜を受けようか迷っている」「特訓クラスの基準を知りたい」という方の参考になれば幸いです。
なぜ「塾なし」の息子が特訓選抜を受けたのか?
息子は周りが次々と入塾したこと、2学期の中間テストの成績が下がったことから早稲アカに通いたがりました。
勧誘への不安から手をこまねいていたところ、昔全統小を受けた関係か、塾生でなくとも無料で受けられるT選のお誘いメールが来たのです。
今までも全統小や全統中を受けた後、結果を貰うついでに話が聞けていたこともあり、話を聞く目的で申し込みました。
早稲アカ「特訓クラス選抜試験」の仕組みと難易度
早稲アカの高校受験部は、学力により年4回のクラス分けがあります。

そのクラスを決めるのがT選です。
塾なしの実力でわが家が受けたT選は、写真の黄色丸で囲んだ2つです。
早稲アカのTクラスとは
早稲アカの上位クラスがTクラスです。
早稲アカには中学生が通える校舎は116校あり、そのほとんどの校舎は次の2種類のクラスに分かれます。
- 特訓クラス(以下Tクラス)
- レギュラークラス(以下Rクラス)
※早稲田アカ難関中高受験専門塾「ExiV(エクシブ)」対象の5校舎は名称が異なり、SKクラス(最上位クラス)Sクラス(難関校クラス)に分かれます。
TクラスとRクラスの違いを表にしてみます。
| Tクラス | Rクラス | |
| 進度 | とても早い | 早い |
| 使用するテキスト | 発展編 | 標準編 |
| 学力 | とても高い | 高い |
どちらのクラスも学校よりは難しく進度も早いですが、Tクラスの方がより難しい教材を使い、進度が早いです。また、TクラスではExiV校舎の教材も使います。
Tクラスが5人くらいの校舎もあるらしいですが、最寄りの校舎のTクラスは15人以上いて、人数は校舎によるみたいです。
学校の順位は関係ない?「学年4位でもRクラス」という厳しさ
早稲アカの先生から聞いた話で、衝撃的だったことがあります。
特訓クラスは入れ替わりが激しく、過去にはクラスの全員が入れ替わったこともあるのだそうです。
また、学校の学年順位が高いからといって、必ずしもTクラスに手が届くわけではありません。
- 隣の中学: 学年4位の子でも、T選に通らずRクラス
- 息子の中学: 学年15位でも、T選に合格してTクラス
学校の定期テストのような「範囲の決まった基礎固め」が得意なのと、T選で問われる「応用力やスピード」があるかは別物なのでしょう。
また、中学によってテストの難易度や層も違うため、『校内順位』はあてにならず、T選のような全国規模の試験で『自分の本当の立ち位置』を知ることに大きな意味があると感じました。
Tクラスの人数と資格
年に4回あるT選に合格すると、Tクラスに入れます。(中3生だけ3回)
Tクラスの人数は少しずつ増え、最大で1,600名です。
- 中1の4月1,300名~
- 中1の夏1,400名
- 新中2の3月:1,500名
- 新中3の3月:1,600名
Tクラスのうち多数はT選合格者が占めます。
ですが、他の試験の結果からTクラスに入ることもできます。
Tクラス入室資格となる試験は他に4種類あります。
- 難関チャレンジ公開模試(難チャレ)
- 駿台学力テスト・駿台高校受験公開テスト(駿台)
- 中3必勝志望校判定模試
- 中3学校別実践オープン模試
ただ、中1の11月のクラス分けを見ても分かるように、Tクラス1400名中、T選1,200名、駿台&難チャレ合計200名となっていて、T選での人数が多いです。
TクラスにはT選に合格するのが一番入りやすいといえるでしょう。
受験科目と試験時間
試験範囲はそれまでに早稲アカで習った範囲です。
T選では主要3教科を受験します。
- 英語(50分・100点)
- 数学(50分・100点)
- 国語(50分・100点)
ただ、1月のT選だけは別で、理社を含めた5教科も受験できます。
3教科で合格基準に達しなかった場合、3教科のボーダーを少し下げて5教科で受かる枠があるため、半分くらいの人は5科で受けています。
2026年1月は3教科受験者が2748人、5教科受験者が1309人だったので、半数くらいが5教科受験でした。
ちなみに、理科社会の点数は100点ですが、試験時間は30分と短いです。
理社が得意な子にはチャンスですし、理科社会が合格には関係なくても、自分の立ち位置が分かるため、5教科で受けて良かったです。
ただ、全教科において学校の範囲より先まで含まれるため、塾なしでT選を受けるなら先取りが不可欠だと感じました。
ちなみに難易度ですが、学校のテストや数検に比べるとかなり高めです。具体的な難易度の実感や、合格のために使った教材については、記事の後半で詳しくまとめています。
【神対応】早稲アカの「特訓選抜対策」が凄すぎた話
T選は無料の試験です。
それなのに、「対策どうしよう…」という私の気持ちにぴったりな案内が封筒に入って届きました。
部活で講座に行けない…電話で相談してみたら?
私はとても行かせたかったのですが、選抜試験対策講座は土曜日の14:00~18:00にありまして。

その日は丸一日部活あるから無理!
とのことで、部活の壁が立ちはだかって行けなそうでした。
特訓選抜試験対策講座をお断りする電話ついでに、講座で利用するプリントをもらえないか聞いてみたところ。
なんと、選抜試験対策講座で使うプリント一式を追加で郵送していただけました!
郵送で届いた「対策プリント一式」の中身
冊子状になっていて、予想よりしっかりしたプリントでした。
塾生でもないのに、テストだって無料なのに、こんなに良くしていただいていいのでしょうか。
取りに行くつもりが送ってもらって、至れり尽くせりで少し申し訳ない気持ちでした。
自宅での対策:数学70%・英語ボロボロからの立て直し
自宅で対策プリントを解かせたところ、数学は正答率70%でした。
本番前に間違った問題はもう一度解き直しました。
英語はボロボロで、答えを見て解き直しても、半分くらい間違いました。
最終的に、英語の対策プリントは、間違った問題を正解するまで4回くらい解き直しました。
試験当日の様子:中学生は「一人で受験」が当たり前?
試験当日、息子はウキウキで向かいました。

点数が高かったら通えるんだよね!
中学生だし、みんな保護者の付き添いはなく、自分一人で受けに行っていました。
受付に声をかけて、試験する教室へ案内してもらったみたい。
周りはみんな勉強中!試験会場の雰囲気
テスト開始20分前に早稲アカに行ったら、半分くらい来ていたようです。
そして、皆勉強していたらしい。
知り合いがけっこういて、塾通いがより楽しみになったみたいです。
息子が感じた「数学100点!?」「国語20点…」の手応え
T選から帰ってきた息子は、テンション低めでした。
全体的に時間は足りたみたいですが、国語が特に難しく感じたようです。
本人の体感では、国語20点、英語70点くらいとのこと。
一方、数学は50分の試験を10分ほどで解き終わり、見直しと検算を3回できたらしいです。

数学は100点あるくね!?
テストの翌々日にT選の問題用紙と模範解答が届いたので数学を自己採点したのですが、間違いが2問もありました。
結果発表:合格ボーダーと偏差値

結果はこの画像みたいに出ます。11月のあと、塾なしの学力で更に1月のT選も受けました。
結果から分かったデータを載せておきます。
早稲アカT選の合格ライン|中1は上位45%が目安
結論から言うと、中1のT選合格の目安は上位45%以内。倍率でいうと2.2〜2.3倍でした。
| 項目 | 2025年11月(中1) | 2026年1月(中1) |
| 受験者数 | 2,661人 | 2,748人 |
| 合格者枠 | 上位1,200人 | 上位1,200人 |
| 合格倍率 | 約2.2倍 | 約2.3倍 |
| 合格ライン(上位%) | 上位 約45% | 上位 約43% |
| 試験科目 | 3教科(英・数・国) | 5教科(英・数・国・理・社) |
| 合格判定 | 3教科 | 3教科で合格基準を満たせば理社は不問 |
合格者数は1200人で固定されていて受験者数が100人近く増えても合格枠が変わらないため、1月の方がわずかに門が狭まり、上位43%に入らなければならない計算です。
45%と聞くと、半分近くが受かるように見えます。
でも、この『2661人』は早稲アカの精鋭たちであり、学校のテストの半分とは重みが全然違いました。
各教科の平均点から見る「特訓クラス選抜試験」の難易度と傾向
試験結果を振り返る上で欠かせないのが、各教科の平均点です。
特訓選抜の数学は、平均が50点台半ばになるよう作られていることが多く、ここでしっかり稼げるかどうかがTクラス合格の鍵を握っていると感じます。
| 教科 | 11月平均 | 1月平均 | 難易度の印象 |
| 英語 | 56.0点 | 65.4点 | 1月は少し易化? |
| 数学 | 55.6点 | 54.7点 | 常に50点台の難関 |
| 国語 | 54.5点 | 63.5点 | 回によって差が激しい |
| 理科 | ー | 67.6点 | 平均高め |
| 社会 | ー | 62.3点 | 平均高め |
| 3科合計 | 166.3点 | 183.6点 | ここが合格の基準点! |
| 5科合計 | ー | 318.2点 | 理社で稼ぐ子も多い? |
11月に比べて1月は、全体的に平均点が上がっています(166.3点 → 183.6点)。
1月の国語は選択式の問題が多く、簡単だったようです。英語も解きやすかったとか。
塾なし家庭としては、『点数が取れた!』と喜ぶ前に、必ず平均点&偏差値を確認して、相対的な位置(偏差値)をチェックすることが重要だと感じました。
【完全公開】中1特訓選抜試験の合格ボーダー(基準点)は?
気になる合格ボーダーですが、私が確認した範囲では以下の通りでした。
5教科でも受験できる1月は判定方法が2通りあるので注意が必要です。
| 試験時期 | 判定方法 | 合格ボーダー | 備考 |
| 2025年11月 | 3教科 | 167点 | 平均点(166.3)とほぼ同じ |
| 2026年1月 | 3教科のみ | 188点 | 3科だけの場合 |
| 5教科判定 | 327点 | ※3科が178点以上 |
3教科をみると、11月は平均点+1点の167点で受かりましたが、1月は平均点よりも5点ほど高い188点が合格点でした。
塾なしで受けるなら、『平均点+10点』を目標にしておくと、どんな回でも安心して結果を待てるかもしれません。
1月は理社を含めた判定があるため、少し複雑です。
- 3教科判定:188点以上
- 5教科判定:327点以上(かつ3科178点以上)
つまり、3教科で少し届かなくても、理科・社会でしっかりカバーできれば、3科のボーダーを10点ほど下げて合格できる救済措置があることが分かります。
合格ランク(S〜C)の人数内訳と「S1ランク」の特典
T選の合格通知には『A3』や『B5』といったランクが記載されます。
ランクにはS~Cまでの4つがあり、それぞれ成績順に細かく定員が決まっています。
- Sランク(S1~S5): 各50名(計250名) ※S1ランクは日曜日クラスの受講料免除などの特典があるという噂も……!
- Aランク(A1~A5): 各50名(計250名)
- Bランク(B1~B10): 各50名(計500名)
- Cランク(C1~C8): 各50名(計400名)
合計すると1,400名であり、先ほどの合格者枠と一致します。
自分のランクが『B1』なら、『Bランクの中でもトップなんだな』とかなり正確な立ち位置を知ることができます。
わが家の結果(11月A、1月B)
11月にT選を受けて1月からのクラスが決定。
1月の頭に次のT選があったため、わが家は2回、塾なしの実力でT選を受けることになりました。
結果は両方とも合格。
- 11月:A合格
- 1月:B合格
『合格』の二文字で安心しがちですが、この細かいランクが出ることで、前回との立ち位置の違いがハッキリして良かったです。
塾なしでT選に受かるための勉強レベル
今回の経験から感じた、塾なしでT選に受かるための目安を書いておきます。
- 学校の進度では足りず先取りが必要
- 学校の定期テスト対策では足りない
- 英語は正確さが強く見られる
特に英語は筆記試験なため、学校英語が得意であったり、英検を持っていても、演習量が少ないと苦戦するかもしれません。
合格の決め手になった「神教材」と「演習量」のリアル
11月と1月の合格ランクの差は、そのまま教材と演習量の差だったと感じています。
特に数学は、特訓選抜試験対策講座のプリントだけでは演習量が全然足りませんでした。
1月のB合格を死守できたのは、次の2冊で演習量を積み上げたからだと思います。
まず、学校の教科書レベル(数検レベル)の知識から、T選レベルへの橋渡しとして使ったのがこちらです。
応用問題の数は多くありませんが、難易度が順に上がっていくため、基礎から応用へ進むのにちょうど良い問題集でした。
次に、より実戦的な「ひねった問題」に対応させるために使用したのはこちらです。
塾なしだと、自分では気づかない苦手分野の穴ができがちです。
その点、Z会のAI演習で応用問題まで網羅できたことが、11月のA合格(上位500位以内)につながったのだと思います。
塾なしで特訓選抜A合格の立役者はZ会でした。
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一方、英語は手持ちの問題集よりも、特訓選抜試験対策講座のプリントがかなり役に立ちました。
文法の確認と共に、文章の流れや書き直し問題の形式に慣れる練習ができたのが大きかったと思います。
特訓クラス選抜試験を終えて|塾なし家庭が「早稲アカの門」を叩くまで
2回のデータを踏まえると、『上位40%(偏差値52〜53付近)』を取れる実力があれば、塾なしからでも特訓クラスの切符を掴めそうです。
T選の結果はWeb公開の3日前に塾から電話がありました。
無料の試験なのに、対策から結果報告まで驚くほど丁寧だったこと。
本人の「塾へ行きたい」という熱量と、「この塾なら任せられるかも?」という期待から、この後、校長先生との面談を受けることになりました。
とはいっても、合格通知はもらえたものの、まだ入塾を決めたわけではありません。
塾なし生活に慣れたわが家が、最後に何に悩み、何が決め手となったのか……その様子は次回の記事で詳しくお伝えします!

今、塾なしで特訓選抜を受けようか迷っている方へ。
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